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ロンドン ミュージカル/舞台

アラフォー独身女子のリアルな寂しさを感じる「カンパニー」

company

Contents

Company @ Gielgud Theatre

2019年ロンドン ミュージカルご紹介1作品目は、トニー賞を取ったミュージカルカンパニー」の再演作品です。

主人公のボビーを男性から女性に置き換えて、「カンパニー」はどの様に現代版に生まれ変わったのでしょうか?

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会場

ギールグッド・シアターは、ピカデリーサーカス駅から徒歩5分。

プレシアターのお食事には、ソーホーチャイナタウンなどが近くて便利です。劇場の向かいに日本からロンドンに進出した「山小屋」というラーメン屋さんが最近オープンしましたよ。

1906年にオープンした歴史ある劇場です。座席は上の階(グランドサークル)でも見やすいのですが、かなり急勾配です。

あと、お手洗いの数が本当に少なく、開演前や途中の休憩など長蛇の列になりますので、場所をチェックして早めに行っておくと良いと思います。

2019年7月からレ・ミゼラブルがこちらの劇場にお引越し予定です。

あらすじ

舞台は、ニューヨーク。独身生活を謳歌するボビーの35才の誕生日を祝うところから始まります。
ボビーの友人たちは、みんな結婚していたりパートナーと楽しく暮らしています。

そんな友人カップルたちの家に招かれては「3人で」いる時間を楽しむボビーですが「いつになったら結婚するの?」「今のままでいいのよ。自由があるなんて最高じゃない」と言われ続けることにうんざり。

元彼のあの人の様に優しくて、あの彼のようにハンサムで、あの彼の様に面白い、そんな人が現れないかな?私は、もう結婚する準備が出来ているのに、運命の人は気がつかない内にもう過ぎ去ってしまったのだろうか?イマイチぱっとしないけれど、私の事をそれなりに愛してくれる人なら誰でもいいかなと思ったりもする。

35歳を迎え、都会で暮らす独身女性、結婚し夫婦だけの生活に飽きて独身生活を送るボビーを心配しながらも羨ましくも思っている友人たちのリアルな姿を描いたミュージカルです。

私の評価

満足度★★★
英語の難易度★★

1970年に初演された作品ですが今も通ずる部分は多く、今回変更された主人公が独身女性、友人カップルも年の差婚、同性婚などというところは近代的な設定ですね。

トニー賞も受賞しているパティ・ルポーンさんを初め、ナショナルシアター作品常連のロザリー・クレイグさん、BBCではお馴染みのタレントのメル・ギェドロイツさん、ロンドンで上演されたミュージカル「ゴースト」や「キューティ・ブロンド」で主演を務めた俳優さん達も出演していて、とにかく豪華な役者陣。

多くの観客が上から見下ろすタイプの劇場で、あまり使える舞台スペースがない中でオーケストラを天井寄りに配置し、パズルの様な部屋のセットが前後左右に移動し、部屋にも様々な仕掛けがあって、素晴らしい舞台の使い方だと思いました。

小道具の使い方や、ムーブメントも面白くて演出も良かったのですが、根本的に音楽が耳に残る曲が少なく、折角素晴らしい役者さんが揃っているのに聞かせどころが少ないし、キャラクターとして立っているのがジョアンだけで他のキャラクターが何だかまとまっていない気がしてしまって、全体としてちょっと残念な感じが否めませんでした。

ハーモニーがあまり綺麗に聞こえなかったのは、ミュージカルよりもお芝居を上演する事が多い劇場なので、もしかしたらミュージカル向きの劇場じゃないのかもしれませんね…。何だか消化不良な作品でした。

チケットの取り方

公式ホームページ携帯アプリでも購入可能

2019年3月30日まで上演が決まっています。

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