RED @ Wyndham’s Theatre
2009年にロンドンで初演され、ブロードウェイでも好評を博した画家マーク・ロスコを題材としたお芝居「レッド」。
ブロードウェイでは、トニー賞も受賞した作品がロンドンで再演される事になりました。
主演のアルフレッド・モリーナは、初演からの続投です。
会場
ウィンダムズ・シアターは、レスタースクエア駅の目の前。
チャイナタウンやコベントガーデンも近く、お食事にも困りません!
座席は、一番安いバルコニー席でも段差があり、意外と良く見えます。
あらすじ
抽象画家(*抽象表現主義)を代表するロシア系ユダヤ人アーティストのマーク・ロスコ(アルフレッド・モリーナ)。
ニューヨークにあるフォーシンズンズ・レストランの壁画として40枚の絵画制作を依頼されたマークの元に、青年ケン(フィクションの登場人物/アルフレッド・イーノック)がアシスタントとしてやってきます。
若い次の世代のアーティストやアートムーブメントに違和感や脅威を覚えつつ、抽象表現主義を代表する画家として、どうあるべきなのかケンとの対話を通して物語が進んでいきます。
*抽象表現主義は、1940年後半のアメリカで起こったアートムーブメント。
40枚の作品は、現在ワシントン、ロンドンのテート・モダンと、日本にある(千葉県佐倉市)DIC川村記念美術館の3箇所に所蔵されています。
私の評価
満足度★★★
英語の難易度★★★
脚本は「スウィーニートッド」、007の「スカイフォール」や「スペクター」のジョンローガン。
アシスタントのケン役のアルフレッド・イーノックは、ハリーポッターに出ていた!と言われても、分かる人はあまり多くないかもしれません。
2009年の初演では、私が個人的に大好きなエディー・レッドメインがオリジナルキャストとしてケンを演じていたのですが、残念ながらその時の公演は見逃してしまいました…。
今回、キャストは違うものの再演を見られて良かったです。
内容は、アート論議が多くて、いかにもアメリカで受けそうな内容だと感じました。
セットチェンジなしで会話のみの二人芝居なので、セリフがどれだけ理解できるのかも、このお芝居を楽しめる一因となります。
マーク・ロスコや美術に興味がある人であれば話の内容も楽しめると思いますが、そうでないとちょっとつまらないと感じてしまうかもしれません。
近くに座っていたとある観光客の方が、ちょっとした洒落にその都度、大声をあげて大爆笑するので周りの人たちから冷ややかな視線が投げかけられていました。
コメディやミュージカルなら良いんですが、普通のお芝居の場合は逆にマナー違反ですね。
個人で楽しんでいるんだから自由じゃないか!というのは、あまり通じません。
(アメリカの場合はどうか分かりませんが…)
正直、この人のせいで緊張感が台無しになっていたと言っても過言ではなかったと思います。なので、評価も低め。
私が見に行った時はオープニングナイトで、BBCシャーロックなどでお馴染みのマーティン・フリーマン(ワトソン役)と、(私は見ていませんが)アンドリュー・スコット(モリアーティ役)とユナ・スタッブス(ミセスハドソン役)なども訪れていたそうです。
チケットの取り方
当日券
毎朝10時半より劇場にて当日券を10ポンドで購入する事が可能です。
2018年7月28日まで上演中。