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Come From Away @ Phoenix Theatre
カナダにあるカレッジで初演され、2017年にはブロードウェーで上演されるとトニー賞を始めとした様々な賞を受賞したミュージカル「カム・フロム・アウェー」。
アメリカ同時多発テロの事実に基づいたオリジナルのミュージカル作品が、海を超えてイギリスで初上演されています。
会場
フェニックス・シアターは、トッテナムコートロード駅から徒歩約3分。
ピカデリーサーカス駅とレスタースクエア駅からも歩いて行けます。
1930年にオープンした劇場で、上の比較的お手頃価格の席でも見やすいです。
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あらすじ
2001年9月11日、ニューヨークでの同時多発テロ事件の発生によりアメリカの領空が急遽閉鎖された。
それによって、アメリカに向かう飛行機が迂回せざるを得ない状況になり、以前は飛行機の燃料補給などで使われた、大きな空港があるカナダのニューファンドランド島のガンダーという町に38機の飛行機が緊急着陸する事になった。
たった7000人しか住んでいない街に同じ数の乗客(と動物たち)が緊急着陸し、いつ運行再開出来るのかも分からない。住民達はそんな混乱状況の中、何も分からず到着した乗客達に助けの手を差し伸べようとする…。
私の評価
満足度★★★★
英語の難易度★★★
休憩なしの100分で、歌と歌の合間に拍手をする暇もないほど勢いよく展開してきます。
テロという悲しくも辛いテーマが主軸にありながらも、そんな極限状態の中で自分の利益を考えず、助け合う人々を見て温かい気持ちになることが出来る作品です。この舞台を見た後、すぐには飛行機には乗りたくなくなるかもしれませんが…。
セットは基本的には大きな変化は無く、椅子や机などの小道具や照明によって飛行機の中や、バー、避難所、バス、野外など上手く使い分けています。
12名の役者さんたちは、全員がアンサンブル(いわゆる、その他大勢役)で乗客と現地の住民を交互に演じ分けていて、コスチュームもいたってシンプルです。
*その中でも1名だけソロのパートがあって、すごくミュージカル感が出ている役者さんがいらっしゃたのですが、ブロードウェーでウィキッドに出演し、日本でもコンサートを行なっているレイチェルタッカーさんでした。アメリカで初めての女性キャプテン「beverly bassさん」を演じています。
そこまでお金が掛かっている作品ではなく、正直、ミュージカルらしい曲はあまり無いですし、フォークとロック、ゲーリックをミックスした様なオリジナルなので既に皆が知っていて一緒に歌える曲もないのですが、とにかく舞台上と観客の熱気がすごく、暖房がついているのかと思うほどに劇場の中が暑かったです(笑)
ステージ上にいるバンドも作品のところどころで参加し、全員が一丸となって作り上げているミュージカルだと感じました。
勢いよく進む作品なので、フィナーレの曲が終わり、溜まっていたお客さんの反応が一気に流れ出てくる様な物凄い反応がありました。
ニューヨークのテロ攻撃が起こってからも、イギリスを始め他のヨーロッパの国々でもまだテロが続いています。宗教や人種を超えて、本来の人と人との繋がりや助け合いの大事さを改めて実感させてくれる作品だからこそ沢山の人の心に響く作品なのではないでしょうか?
久々に、熱くなる作品を見た気がしました。
チケットの取り方
対象:10歳以上
2019年9月まで上演が決まっています。