Brief Encounter @ Empire Cinema Haymarket
1945年に公開されたイギリスの恋愛映画「逢びき (ブリーフ・エンカウンター)」。
この映画を題材に、脚本・監督をエマ・ライスが手がけた話題の作品です。
クラシックな映画作品を劇場ではなく、あえて映画館で上演するという試みが面白いです。
映画を上映しながら舞台でライブパフォーマンスを行うのかと思っていましたが、完全なるオリジナルの舞台でした。
会場
会場は、ピカデリーサーカス駅に近い映画館。
映画館なので、どの席でも見やすいと思いますが L列の後ろは少し間が空いているので、L列より前の方が良いかもしれません。
ピカデリーサーカス駅やチャイナタウンにほど近い場所なので、周りにレストランやパブがいっぱい。プレ/アフターシアターでお食事をするには困りません。
あらすじ
1938年、平凡ながらも幸せな日々を送っている主婦ローラと、医者のアレックがひょんな事から出会い2人の生活が一転する。
既婚者の男女が惹かれながら、最終的には別れを選ぶという物語。
私の評価
満足度★★★★★
英語の難易度★★
今のご時世「不倫もの」と言っても珍しさはなく、結局別れて家族の元へ戻っていくという結末ではちょっとドラマが足りない。
新たなキャラクターが追加され、コメディ要素などが盛り込まれてストーリーを追うだけではない楽しさがあります。
沢山の役者を使ったり、歌・ダンスに特に秀でているスター役者を使ったり、セットや最新鋭の技術にお金をかけた演出にする事はいくらでも出来ます。
そんな中で、敢えて少人数のキャストが役を変えて登場し、楽器の演奏をしたり、歌を歌ったり、身近なものを使って音響エフェクト代わりにしたりと全てが身近に感じられ、ただの四角い黒い箱が駅に見える。想像力を駆り立てられるのが、エマ・ライス監督の素晴らしいところ。
座席に着いた時から物語が始まっていて、常に観客を楽しませようという姿勢もとっても好感が持てます。
毎度毎度、エマ・ライス称賛ばかりで申し訳ないのですが、舞台の上で起こっている事を、観客の身近に感じさせる。本来のお芝居のあるべき姿なのではないでしょうか?
ダラダラと長くなり得る内容を、上演時間90分とコメディ映画並みの時間。必要なところだけ残して、まるで2人の過ごした時間がまぼろしであったかの様に、シンプルに出来ているのもよかった。
公演中にもう一度、見に行ってみたいです。
観劇が初めてという人でも、楽しめる作品かと思います。
チケットの取り方
公式ホームページや携帯アプリでも購入可能。
私は、アプリの方が公式サイトより安かったので、アプリで購入しました! (アプリで購入した場合は、映画館の入り口でチケットに引き換えてくださいね)
2018年9月2日まで公演中。