Eugenius! @ The Other Palace
ユージニアス!は、イギリス発オリジナルミュージカル作品。
「スター・ウォーズ」作品に出演しているワーウィック・デイヴィス(「ハリー・ポッター」のフィリウス・フリットウィック教授役で有名)がプロデューサーを務め、同シリーズでルーク・スカイウォーカー役を演じるマーク・ハミルが、ロボットの声を担当しています。
この説明を読んで「おぉ!」となる人に、特におすすめミュージカルの作品です。
会場
ジ・アザー・パレスは、ビクトリア駅が最寄駅です。場所が少し分かりにくいので、地図を持ってお出かけください。
劇場内は、どの席でも見やすいと思います。観客とステージの距離がとても近い劇場です。
お食事は、駅から劇場までの間にレストラン街があり、ハンバーガー、ピザ、カフェ、ラーメンまでよりどりみどり。劇場内にもレストランがあります。
あらすじ
80年代、アメリカに住む高校生のユージーンと友達は、アメリカンコミックス「ギーク」で、学校ではアメフト選手やチアリーダーなどの人気者達にからかわれている。
「ギーク」とは…
日本語では「オタク」ですね。似たような言葉で「ナード」というのがありますが、劇中では
「ナード」は数字好き、「ギーク」はおもちゃ(ガジェット)が好き!
というセリフがありました。
ユージーンが描いているスーパーヒーロー「タフマン」の漫画が、ひょんな事からハリウッドで映画化されることになります。
漫画に登場する「タフマン」の生き別れで悪者「ヘクター」が実在し、映画に出てくる「タフマン」を倒そうと映画スタジオにやってくるが… 。
90年代のイギリスで一世を風靡した「ボーイバンド」のA1のベン・アダムズが作曲を担当。
「ボーイバンド」とは…
男性アイドルグループの事を英語では「ボーイバンド」と呼びます。
バンドと言っても、楽器を演奏している必要はありません。最近のイギリスの「ボーイバンド」だと「ワンダイレクション」が有名です。日本だと「嵐」などが「ボーイバンド」になります。
私の評価
満足度★★★★
英語の難易度★★
こういった「ギーク系」のドラマやミュージカルを、この数年よく見かける様になりました。
普段見ないタイプの作品でしたが、とても面白かったです。
スター・ウォーズ、アメリカンコミックスやマーベル、80年代の映画やミュージカルなどの引用が沢山使われているので、その辺りに興味がある人はもっと楽しめるはず。
コスプレで観劇するイベントなども行っているみたいです。
プロモーション動画ではコンサートみたいな感じを受けたので、一人で行って楽しめるかどうか心配でした。しかし、ボーイバンドの元メンバーが作っただけあって、アイドルの楽曲みたいなキャッチーな曲が多くて、初めて聞いた曲なのに、ついつい口ずさんでしまいます。
役者さん達もみんな個性が強くて、歌も上手かったし、バンドもロックコンサートを聞きに行った様な迫力でした。
セットは、出演者の多さとアクションが必要なので已むを得ないのかとは思いますが、いまいちパッとせず。照明は、コンサートみたいな感じでかなり強めでした。
設定だけでなく、歌詞もジョークばかりでくだらないと思いながら、クスッと笑ってしまいます。最後は、観客も手拍子をして大盛り上がりで(もう終わってしまったけど)クイーンのミュージカル「ウィー・ウィル・ロック・ユー」を彷彿とさせられました。
平日のお昼のショーだったからかもしれませんが、観客層が20代から30代くらいのカジュアルな服装をした(恐らくスーパーヒーロー好きの)人や成人以上の子供とその家族が多く、普段の劇場と違うのも興味深かったです。
ちょっと下品な表現も多いので、ティーネージャーというより、成人向けかな。
イギリスのメディア等の評価は残念ながらそんなに良くないのですが、逆にミュージカルに興味がないという人の方が楽しめるかもしれません。
チケットの取り方
公演終了まであと僅かですが、公式ホームページ、携帯アプリでもチケット購入可能です。
2018年3月3日まで公演中。
→2018年9月1日から10月7日までThe Other Palaceにて再公演が決まりました!ご興味のある方は是非どうぞ。