ロンドン ミュージカル/舞台

ごちゃごちゃし過ぎていた「ワイズ・チルドレン」

Contents

Wise Children @ The Old Vic

このサイトで大プッシュしているエマ・ライス監督の新しい劇団、第1作目となる作品。
原作は、イギリス人作家アンジェラ・カーターによる同名小説「ワイズ・チルドレン」。

双子のキャラクターが3組も出てくるだけでなく、登場人物も多く、75歳の主人公の人生を網羅し、フェミニズムや児童虐待など様々なテーマが盛り込まれていて、兎に角、慌ただしく混沌としているストーリー。エマ・ライス監督によってどの様に生まれ変わるのかが見所。

会場

オールドヴィックウォータールー駅から徒歩で約5分。

でも、駅の出口が分かりづらいので、余裕を持ってウォータールー駅に到着されることをお勧めします。

今回は、劇場の近くのとってもリーズナブルなタイレストランプレシアターの夕食を食べてから行きました。
カレーと前菜で10ポンド程度。6時半を過ぎると混み合い始めますので、早目に行きましょう!ロンドン観光中の低予算ご飯にもお勧めです。

maries_cafe

営業時間:
月-金 午前7時から午後10時30分
土曜 午前7時から午後4時/午後5時から午後10時30分
日曜日 お休み
90 Lower Marsh, London SE1 7AB
地図:

トリップアドバイザー

オールドヴィック劇場は、とても広く1階席も後ろの方まで行くとかなり遠いです。今回は、安い2階端の見切れ席で観劇しましたが、ちょっと見えづらかったです。

 

 

 

 

 
 
 
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あらすじ

シェークスピアの誕生日にロンドン、ブリクストンでは元ショーガールで双子のノーラとドーラが75歳の誕生日を祝っている。

そんな2人に父親の100歳の誕生日パーティーの招待状が届き、幼少自体から今までの2人の回想が始まる…。

https://youtu.be/RvutA8HWRjk

私の評価

満足度★
英語の難易度★★

魅力的なコスチュームに、エマ・ライス監督作品ではお馴染みの才能溢れる個性的な役者さんたち。

それでも混沌としたストーリーは、誰が作品化しても難しいのではないかと感じました。
作品とエマ・ライス監督の手法がどうも合っていない様な…。重くてどんよりした気持ちで劇場を去るお芝居向きの作品の様な気がします。

今回はエマ・ライス監督を崇拝している筆者でも、ちょっと残念に感じました。

セットも舞台のスペースを取りすぎて、役者さんやバンドの方々が端に追いやられてしまっている様な窮屈さがありました。

女性賛美に焦点が置かれすぎて、重いテーマが軽く扱われてしまっているのも気になったし、あとは年代別に異なる役者が双子を演じるのですのが、誰が誰か分かりづらいだけでなく(名前のイニシャルをワッペンで着けていたけれど…)、一人一人が幼少期からおばあさんになるまで演じきれる役者さんなだけに、それを使わないのがとっても勿体無い。

そして、それぞれのキャラクターが薄すぎて誰にも感情移入も出来ないまま終わってしまう。登場人物が多過ぎる作品なので、止むを終えないと思いますが、エマ・ライス監督が大好きな作品という事で敢えてワイズ・チルドレンを選んだという事なのに、全然彼女の思うキャラクター像が伝わってこないのか残念でした。

上演時間2時間40分の内、第一幕は説明で終わってしまい物足りなさを感じずにはいられませんでした。第二幕は、ペースを取り戻したものの終わってみたら「結局、何が言いたかったのだろう…?」という気持ちで帰りました。

今までのエマ・ライス監督の作品に比べると、かなり残念な作品と言わざるをえません。まだ開幕したばかりなので、今後少しづつ変わって行く可能性はあると思いますが、次回の作品に期待します。

と、いう事で今回は辛口レビューでした。

チケットの取り方

公式ホームページ携帯アプリでも購入可能
対象年齢:14歳以上
2018年11月10日まで上演しています。