ロンドンの閑静な住宅街に、ひっそりと佇む隠れ家的な博物館。
イギリスに住んでいる人でも、行ったことのある人は少ない博物館かもしれません。
フロイトとは?
フロイトと聞くと画家のルシアン・フロイドを思い浮かべる人も多いと思いますが、そのフロイドのお祖父さんに当たるジークムント・フロイト。
↑こちらはルシアン・フロイド
精神分析の開拓者であったフロイトはユダヤ人だった為、ナチスからの迫害を受け住んでいたウィーンを離れロンドンへ亡命。
1938年、82歳だったフロイトは、翌年83歳で亡くなるまで晩年をロンドンで過ごします。
フロイトが亡くなった後は、娘で精神分析家のアンナ・フロイトが過ごしたロンドンの家が、現在フロイト博物館として解放されています。
フロイトが提唱した夢判断について分かりやすく説明してくれている動画(英語)↓
展示品
1階にあるフロイトの書斎では、エジプトなどからフロイトが集めたアンティークや本棚いっぱいの本、フロイトが精神分析中に患者を座らせた有名なカウチ(寝椅子)を見ることが出来ます。

他にも日本に精神分析を伝え、フロイトの書籍の翻訳もしていた医学者・精神科医古沢平作がフロイトに送った富士山の絵がダイニングルームに飾られています。このダイニングルームは、貸切って誕生日会や披露宴などを行うことも可能だそうです。
2階は娘アンナの書斎やビデオを上映する部屋、企画展展示スペースになっています。お土産ショップの奥にあるお庭、本や観葉植物の飾ってある階段のスペースも天気が良い日に訪れると更に楽しめます。
小さな博物館なので、平日は全然観光客が訪れないかと思いましたが、意外と訪れている人も多かったのが印象的でした。日本語はありませんでしたが、オーディオガイドもあります。
アクセス情報
※フィンチリーロード駅が最寄り駅ですが、駅からのアクセスがちょっと分かりづらいので地図を確認してからお出かけください。※高級住宅街の中にあり、博物館の目の前まで行かないと見つけづらいと思います。 20 Maresfield Gardens ,Hampstead
NW3 5SX
大人:8ポンド
子供は12歳以下は無料
※一度、入場すると1年間は無料で再入場することが出来ます。精神分析などにご興味のある方は、ロンドンご滞在中に何度か訪れても良いかもしれませんね。 公式ホームページ / トリップアドバイザー
おみやげ
フロイトの本、フロイト博物館オリジナルグッズ(カウチにかけられている絨毯をモチーフにしたマウスパッドやコースターなど)や大英博物館の人気お土産の様なフロイトのラバーダックも売られていました。